• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

土壌滅菌処理が土壌から植物への放射性セシウムの移行に及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K00600
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境モデリング・保全修復技術
研究機関京都大学

研究代表者

木野内 忠稔  京都大学, 複合原子力科学研究所, 講師 (90301457)

研究分担者 小林 優  京都大学, 農学研究科, 准教授 (60281101)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード放射性セシウム / ファイトレメディエーション / 土壌汚染 / 藻類 / 除染 / 土壌滅菌
研究成果の概要

放射性セシウム(Cs)で汚染した土壌の除染対策として、バイオレメディエーション(BRM)が期待されている。我々は土壌微生物がBRMに対する影響について調べるために、滅菌処理をした汚染土壌でハツカダイコンを栽培して、そのCs吸収率を観察した。その結果、Cs吸収率は最大1%まで上昇した。土壌微生物に収着されていたCsが滅菌処理によって可給態となったことが考えられたため、微生物におけるCsの収着様式について調べることにした。その結果、400-500 nmの波長域で培養した微細藻類がCsを良く収着することが明らかになった。従って、特定の波長を照射することによって効率良くBRMを行える可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

バイオレメディエーション(BRM)は、農地特有の生産能力を可能な限りそのままの状態で残せる低コストの原位置浄化法として期待されているが、水耕栽培では培養液中のCsを20%程度吸収するヒマワリでさえ、実際にCs汚染した土壌で栽培すると、その吸収率は0.04%程度で、実用性が見出せなかった。我々はBRMにおける水耕栽培と土耕栽培の効率の違いの原因として土壌微生物に着目し、汚染土壌を滅菌することによってその吸収率を最大1%まで上昇させることに成功した。BRM効果が改善された理由として、結合態として土壌微生物に収着されていたCsが滅菌処理によって可給態となったことを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Using Experimental Transfer Factors to Estimate the Ratio between the Committed Effective Dose from Ingestion of Radio-tellurium to that of Radio-cesium Released by the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident2018

    • 著者名/発表者名
      T. Takahashi, K. Fujiwara, T. Kinouchi, S. Fukutani, S. Takahashi
    • 雑誌名

      保健物理

      巻: 53 号: 1 ページ: 12-16

    • DOI

      10.5453/jhps.53.12

    • NAID

      130007384330

    • ISSN
      0367-6110, 1884-7560
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] Transfer Factors of Tellurium and Cesium from Soil to Radish (<i>Raphanus sativus</i> var. <i>sativus</i>) and Komatsuna (<i>Brassica rapa</i> var. <i>perviridis</i>)2017

    • 著者名/発表者名
      K.Fujiwara, T.Takahashi, T.Kinouchi, S.Fukutani, S.Takahashi, T.Watanabe, S.Funakawa
    • 雑誌名

      保健物理

      巻: 52 号: 3 ページ: 192-199

    • DOI

      10.5453/jhps.52.192

    • NAID

      130006201411

    • ISSN
      0367-6110, 1884-7560
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Isomeric Replacement of a Single Aspartic Acid Induces a Marked Change in Protein Function: The Example of Ribonuclease A2017

    • 著者名/発表者名
      Sakaue H, Kinouchi T, Fujii N, Takumi T, Fujii N.
    • 雑誌名

      ACS Omega

      巻: 2 号: 1 ページ: 260-267

    • DOI

      10.1021/acsomega.6b00346

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] カイコをモデルとした内部被ばくの経世代影響2018

    • 著者名/発表者名
      田中草太,木野内忠稔,高橋知之,牧大介, 納冨昭弘, 高橋千太郎
    • 学会等名
      日本放射線影響学会第 61 回大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 田中草太,木野内忠稔,高橋知之,牧大介, 納冨昭弘, 高橋千太郎2018

    • 著者名/発表者名
      原発事故後の昆虫類への放射線影響:カイコを利用した放射線影響評価
    • 学会等名
      第62回日本応用動物昆虫学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 環境中の被ばく形態に対応した放射線影響評価:カイコを利用した放射線の内部被ばく及び外部被ばくに対する影響評価手法の探索2017

    • 著者名/発表者名
      田中草太、木野内忠稔、足達太郎、高橋知之、高橋千太郎
    • 学会等名
      第61回日本応用動物昆虫学会大会
    • 発表場所
      東京農工大学小金井キャンパス
    • 年月日
      2017-03-28
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi