研究課題/領域番号 |
16K00601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
塩見 治久 京都工芸繊維大学, 材料化学系, 准教授 (60215952)
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研究分担者 |
塩野 剛司 京都工芸繊維大学, 材料化学系, 准教授 (30178850)
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研究協力者 |
上尾 梓
姉川 莉央
藤井 友吾
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ゼオライト / ハイドロタルサイト / リン除去 / 重金属イオン除去 / 水質浄化材 / 鉛イオン除去 / イオン交換 / 複合硬化体 / 層状亜鉛水酸化物 / 資質浄化 / アンモニア除去 / 水質浄化 / 複合体 |
研究成果の概要 |
ゼオライト-ハイドロタルサイトの複合硬化体を作製し,陽イオン・陰イオン同時除去を検討した.本研究では,シリカフューム,アルミン酸ナトリウムおよびハイドロタルサイトを用いて,ゼオライト/ハイドロタルサイトの体積比が5/5,6/4,7/3,1/0となるような複合固化体を作成した.試験溶液のリン濃度および鉛イオン濃度を50ppmおよび40ppmとして除去実験を行ったところ,リンは24時間浸漬で60-70%の除去率が得られた.一方,鉛イオンでは,ゼオライトのイオン交換により60-80%の鉛イオンが除去できることが分かった.また,硬化体の粒径が小さいほどリン酸イオンおよび鉛イオンの除去率が高くなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゼオライトの合成とハイドロタルサイトとの複合化を同時に行う固化法においては,イオン交換能を阻害するような夾雑物を含まないため高いイオン交換能が期待できる.また,水酸化アルミニウムあるいはメタカオリンおよび水ガラスを用いたゼオライト固化体の合成方法は,水質浄化材の作製だけではなく,調湿用建材,シックハウス症候群の原因物質等の各種吸着材の開発にも有効な手法である.なお,本申請では排水中のリン酸イオンおよび窒素の除去を対象にしているが,ハイドロタルサイトを用いた枯渇危惧資源であるリンの回収,ゼオライトによる有害重金属イオンの除去に対しても効果が期待できるなど,本研究の波及効果と意義は大きい.
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