研究課題/領域番号 |
16K00610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
榎 牧子 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (90342758)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 天然凝集剤 / アルギン酸 / ペクチン / 環境材料 / 環境技術 / 機械材料・材料力学 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 |
研究成果の概要 |
海藻凝集剤と植物凝集剤は助剤を必要とする二液型の凝集剤であり、その性能は合成系高分子凝集剤に比べて劣るものである。本研究では、酵素によるタンニンの複合化反応、または金属塩を用いて、海藻凝集剤および植物凝集剤を一液型とすること、および、タンパク質吸着能の付与などの高性能化を目指した。 金属塩の試験ではマグネシウム塩とカルシウム塩について検討し、いずれの場合も一液型化が可能であったが、比較的低濃度のカルシウム塩を所定の方法で加えることで、海藻の凝集作用成分であるアルギン酸を効果的に一液型とすることができた。また、得られる一液型凝集剤は高い凝集性能を示すことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
凝集剤は汚水処理に欠かせない薬剤であるが、本研究の成果によって、カルシウムイオンの混合方法を工夫することで、海藻成分であるアルギン酸から一液型の高性能な凝集剤が得られることがわかった。この成果を海藻や陸上植物に応用することで、無毒で環境調和型の天然系凝集剤の実用性を高めることができる。このことは、有害性が懸念される無機系・合成高分子系凝集剤の代替物を与えることにつながり、安全で安心な水供給の実現に大きく貢献すると考えられる。
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