研究課題/領域番号 |
16K00620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
加茂 徹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 上級主任研究員 (10186017)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 可溶化 / リサイクル / 資源回収 / エステル交換 / 鹸化 / 架橋化EVA / 1-ヘキサノール / 2-エチル-1-ヘキサノール / 熱硬化性樹脂 / ネットワークポリマー / 廃棄物再資源化 |
研究成果の概要 |
架橋化EVAを1-ヘキサノールや2-エチル-1-ヘキサノール中で加熱すると、可溶化率は水酸化カリウムの濃度に比例して増加し、可溶化率は2-エチル-1-ヘキサノール中184℃では15分で90%以上に達した。初期可溶化速度(v)はv=k[EVA][KOH] (可溶化速度定数(k),架橋化EVA濃度[EVA]、水酸化カリウム濃度[KOH])で表すことができた。可溶化反応の活性化エネルギーから、架橋化EVAの可溶化は1-ヘキサノール中ではエステル交換反応および引き続く水酸化カリウムによる鹸化で、2-エチル-1-ヘキサノール中では主に鹸化で進行すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽電池は再生可能エネルギーの旗手として世界的に広く普及しているが、20~30年後に大量の使用済み太陽電池は廃棄されると予想されている。太陽電池のシリコン半導体は耐候性や漏水性に優れた架橋化EVAで封止されており、通常は架橋化EVAを焼却して内部の有用金属を回収してきた。しかし太陽電池モジュールを焼却するとシリコンが汚染されるので、本研究では太陽電池の製造エネルギーの60~70%を占めるシリコンを清浄な状態で速やかに回収するために架橋化EVAを温和な条件下で可溶化する技術を開発した。
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