研究課題/領域番号 |
16K00626
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
下家 浩二 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (10351496)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 内分泌かく乱物質 / ビスフェノールA / PC12細胞 / 大脳皮質神経細胞 / 神経突起 / 軸索 / エピジェネティクス / ラット大脳皮質神経細胞 / PC12 / 大脳皮質 / 脳・神経 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
商品の包装や食器などの製品に含まれるビスフェノールA(BPA)は、内分泌攪乱物質(環境ホルモン)であり内在性ホルモンの機能を阻害し、個体に異常を引き起こすことが知られている。よって、生体へのリスク評価が急務となっている。 本研究では、モデル神経細胞PC12細胞やラット培養神経細胞に対しBPAを添加し、その後の細胞の形態的変化を観察した。また、この時の細胞内では、ヒストンH3のアセチル化とNeuroD1の発現の上昇が起こることを見出した。以上から、BPAの作用は、神経への分化の進行は妨げないが、発生初期段階における脳神経細胞の軸索の伸長度が低下させ、脳の発達に重大な影響を与えることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋汚染をもたらす原因物質の一つとして、ペットボトルなどに使用されているプラスチックが挙げられる。このプラスチックには、可塑剤としてビスフェノールA(BPA)が含まれている。海洋中や飲料を含む食品の包装などには、BPAが溶出している。つまり、我々は、常にBPAを摂取していることになるため、BPAの人体への影響を評価する必要性がある。本研究では、分子・細胞レベルで脳への悪影響を評価したことに意義がある。
|