研究課題/領域番号 |
16K00628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 国立研究開発法人土木研究所 |
研究代表者 |
北村 友一 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(つくば中央研究所), その他 (30355797)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アフリカツメガエル / 下水処理水 / 変態 / 生殖腺組織 / 生殖腺 / 両生類 |
研究成果の概要 |
下水処理水がオタマジャクシの変態に及ぼす影響を明らかにするため、アフリカツメガエルのオタマジャクシがカエルに変態するまでの間、二次処理水と総残留塩素濃度0.07,0.04,0.03,0.02mg/Lの4段階の塩素処理水で飼育し、オタマジャクシの変態への影響を形体、甲状腺、生殖腺組織観察から調査した。その結果、塩素濃度0.07mg/Lでオタマジャクシ期の死亡数が他の曝露区より多くなったが、生残したオタマジャクシは全てカエルに変態し、変態停止や変態遅延は観察されなかった。他の曝露区でも変態異常は観察されなかった。さらに、オタマジャクシの甲状腺、成長したカエルの生殖腺組織にも異常は観られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流入下水には、女性、男性、甲状腺ホルモンを攪乱する物質が含まれている場合があり、下水処理が不十分な場合、下水処理水放流先の水生生物の存続に影響が生じる可能性がある。本研究代表者は、これらの生物影響を評価できる生物としてカエルに着目した。カエルは、甲状腺ホルモンの分泌によりオタマジャクシからカエルに変態する。甲状腺ホルモンの分泌に異常が生じると変態に異常が生じる。変態と生殖腺組織の異常を指標とすることで、下水処理水のホルモン攪乱の影響を評価できると考えた。本研究では下水処理水がオタマジャクシの変態、変態したカエルの生殖腺に与える影響を調べ、通常の下水処理水には影響がないことを明らかにした。
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