研究課題/領域番号 |
16K00629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
久保田 領志 国立医薬品食品衛生研究所, 生活衛生化学部, 主任研究官 (80392299)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | モニタリング / パッシブ法 / 水環境 / 汚染物質 |
研究成果の概要 |
水環境中汚染物質の常時監視・記録のために、水道原水を対象に、パッシブ法の採水条件と前処理法の検討、優先項目のスクリーニングとその分析法の確立、キャリブレーション試験による対象物質の適用性の検証、水道原水への適用と水道浄水の高分解能MSによるスクリーニング分析を行った。実験室及び水道原水で、農薬類及び金属類の大部分で固相への吸着量と浸漬日数に直線的増加が認められ、拡散抑制用膜の使用と一か月の浸漬期間は妥当であった。また、サンプリングレートの両環境間での差異は対象物質で異なった。浄水で一か月間サンプリングした試料を高分解能MSで分析し、パッシブ試料でより多くの農薬類が検出され、優位性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水質検査の頻度や採水法の限界のため、突発的水質汚染事故の補足は難しい。本研究の学術的・社会的意義は、従来法を相互補完する採水法としてパッシブ法の確立を目指した点にある。パッシブ法は、欧米では、スポット法を相互補完する方法として注目・採用されつつあるが、本研究のような水環境中汚染物質を常時監視・記録するツールとしての適応を目指した例は無い。本サンプリング法は、対象物質を特異的にモニタリングできる、濃度変動が大きい化学物質も補足できる、ハンドリングが容易で水質検査に採用しやすい、ノンターゲット分析の採水法に適しているため、水環境保全等の水源水質管理において有益な知見をもたらすことも期待できる。
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