研究課題/領域番号 |
16K00640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
大橋 岳 中部大学, 人文学部, 講師 (40533592)
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研究協力者 |
スマオロ バデゥ プロスペール
サンガレ アニエス
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | チンパンジー / 里山 / 野生動物保全 / 西アフリカ / 道具使用 / ギニア / リベリア / ユネスコ / 国境地帯 / 生態系管理・保全 |
研究成果の概要 |
西アフリカのギニア・リベリアで野生チンパンジーの生態学的調査および石器使用の行動学的調査をおこなった。ニシチンパンジーは絶滅が大いに危惧されているにもかかわらず、保護が十分でない。地域住民も利用する里山での分布調査をおこない、住民へのインタビュー調査で共存の要因について考察した。国境をまたいだ調査・保全を継続的におこなうために、ギニア・リベリアの関係者が相互に交流する場を設け、協力関係を確かなものとした。今後のさらなる発展が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はヒトに最も近縁なチンパンジーの研究と保全に貢献する。とくに西アフリカのチンパンジーは石器使用にあげられるユニークな文化的行動をもち、ヒトとの比較研究に欠くことのできない存在だ。しかし、その保全状況は脆弱で、リベリアでは内戦の影響から、基本的な生息状況の把握も遅れている状況だった。リベリアのパラでは新しい道具使用レパートリーを発見した。パラではギニアの長期調査地ボッソウと同様に、住民がチンパンジーを守る文化を持っていた。住民・研究者・行政の関係構築、さらには国際機関との協力関係をつくった。
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