研究課題/領域番号 |
16K00641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
竹内 やよい 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 主任研究員 (50710886)
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研究分担者 |
鮫島 弘光 公益財団法人地球環境戦略研究機関, その他部局等, リサーチマネージャー (80594192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 生物多様性 / 生態系サービス / ボルネオ / 動物 / 樹木 / ラタン / 水資源 / 集落保存林 / 哺乳類 / マレーシア / 断片林 / サラワク / 先住民 / 生物資源 / 森林断片化 / 熱帯林 |
研究成果の概要 |
本研究はマレーシア・サラワク州において、生物資源と水資源を対象に開発が生態系サービスに与える影響を明らかにすることを目的とした。農村地域に存在する保存林は、高い生物多様性を有し、農村部ではここから多様な種類の生物資源を高頻度に利用していたが、都市近郊では利用する種数や頻度が減少していた。また、保存林の水資源は、開発の影響により現在では相対的な重要性が増大していた。生態系サービスの利用は、自然環境・開発・社会経済状況などを含めた生態・社会システムの動的な相互作用でその価値や利用量が決定しており、生態系サービスの代替品の存在は、需要・利用を決定する直接的要因である可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)学術的意義:先行研究では開発が生態系サービスの供給を減少させることに焦点を当てた研究が多かったが、本研究では、開発によって需要自体も変化しており、それが生態系サービスの利用を決める要因である可能性を示した。 2) 社会的意義:本研究は、東南アジア熱帯の森林減少・生態系サービスの劣化が進む地域を対象とする。この成果は、生物多様性条約やIPBESでも掲げる生態系サービスの持続的利用のためのケーススタディとしても貢献が期待できる。
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