研究課題/領域番号 |
16K00674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
吉武 哲信 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (70210672)
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研究分担者 |
高田 知紀 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60707892)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 社会的合意形成 / 海岸環境保全事業 / 合意形成の基盤的環境 / プロジェクトマネジメント / 合意形成を目指すことへの合意 / プロジェクト・マネジメント / 基本理念 / テキストマイニング / 合意形成 / 国土保全 |
研究成果の概要 |
まず、宮崎海岸侵食対策事業に関する新聞記事を対象としたテキストマイニング分析により、社会的合意形成の進展を明らかにした。次いで、各種会議議事録等から、ステークホルダー(SH)の意識を合意形成に向けた理性的・生産的対話に方向づけるプロセスを「合意形成プロセスの基底的環境醸成モデル」として整理した。併せて「インタレストの経時的多様性」から、時間軸を意識した合意形成マネジメントの必要性、多様なインタレストが、事業が直接対象とする空間的・内容的領域を超越して他の事業と連関する「環境的連続性に起因するプロジェクトの階層構造」を意識することの重要性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境保全に関わる事業では、利害関係者や事業に関心を持つステークホルダー(SH)が多様かつ大規模となり、社会的合意形成は容易ではない。本研究は、市民・住民・専門家・行政間の深刻な相互不信から出発し「対策工法の合意・着工」に到達した「宮崎海岸侵食対策事業」を対象として、社会的合意形成のプロセスを詳細に分析したことに価値がある。 特に、SH間で「合意形成を目指すことへの『合意』」の必要性の明示化、個々のSHの中での「インタレストの経時的多様性」、事業対象の空間的・内容的領域を超越した他プロジェクトとの連関構造(「プロジェクトの階層構造」)を提示したことに特徴があり、今後の合意形成事業に貢献できる。
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