研究課題/領域番号 |
16K00691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
河田 幸視 近畿大学, 経済学部, 准教授 (60449022)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 過少利用問題 / 生物多様性 / 地域振興 / 需要喚起 / 養殖 / 過少利用 / 有効活用 / 奈良公園 / 選好の多様性 / 自然再生 / 再導入 |
研究成果の概要 |
近年、人為的介入の低下によって環境質が低下し、生態系サービスの湧出量が減少する問題が発生している。本研究は、こうした過少利用問題の中から1)有蹄類の獣肉の活用可能性、2)未利用有機排出物の養殖での活用可能性、3)野生個体を見ることに対する人々の選好調査をテーマに選んで研究をおこなった。研究成果として、1)獣肉の利用が進まない理由の1つが価格が高いことやブランドの差別化が不十分なこと、2)マレーシアの魚を事例として、有機廃棄物の利用がコストの削減につながりうること、3)野生個体の方が選好は高いものの、見れない場合は飼育個体の方が好まれる可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り扱った過少利用問題は、近年注目が高まっている課題の1つである。1)有蹄類の獣肉の活用は、需要がなくなった財の必要性を高めることを通じて地域の振興策を検討するものであった。2)未利用有機排出物の養殖での活用では、従来は検討が不十分であったコスト面の実行可能性を確認した。3)野生個体を見ることに対する選好調査では、人々が飼育個体よりも野生個体を選好することを示し、過少利用解決策としての再導入に関連した追加的な知見が得られた。
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