研究課題/領域番号 |
16K00704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
中野 仁人 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (10243122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 伝統工芸 / デザイン / 写真 / 映像 / 写真、映像 / グラフィック |
研究成果の概要 |
本研究は、伝統工芸工房の職人、行政、大学の産官学が連携し、伝統工芸の技術、造形および文化的価値を再検証し、それをわかりやすく視覚化したかたちで、社会に発信していくことが目的である。 まず伝統工芸技法を映像として撮影し、制作プロセスのわかりやすい解説とともに編集し、伝統工芸の展覧会等で一般の人に向けて上映した。名工の方々の制作現場を動画で記録することは非常に貴重なアーカイブとなる。次に工房での取材、調査、インタビュー、撮影を綿密におこない、それらを冊子体として編集した。さらに伝統工芸の技法を用いた新たな工芸品の企画と提案、デザイン試作、展覧会を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本の伝統工芸に関する研究は、職人、行政の連携を視野に入れることなく、工芸史、美術史の観点で伝統技法の継承について論じられ、工芸が生活に根ざして誕生し人々の暮らしの中で産業として発展して来たという側面からの検証が抜け落ちていた。今回は、伝統工芸工房での実際のものづくりに即して技法と図案との関連性について考察するとともに、素材と形態との関係、技法と機能性との連関について、工芸技法とデザインの実践を軸にしながら検証し、随時撮影を繰り返しながら記録を充実させた。多くが分業で行なわれるという伝統工芸の特質に着目し、工程の連携、商品化への道筋を俯瞰的に捉え、表現の展開について明らかにした。
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