研究課題/領域番号 |
16K00706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
池側 隆之 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (30452212)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 映像デザイン / 情報デザイン / コミュニティ・アーカイヴズ / ヴィジュアル調査 / ドキュメンタリー / コミュニケーションデザイン / 地域振興 / メディア・プラクティス / 質的リサーチ / ヴィジュアルデザイン / コミュニティアーカイヴ / デザイン方法論 / デザイン人類学 |
研究成果の概要 |
今日のデザイン活動において,エスノグラフィに代表される映像利用は社会やその成員である人々の営みの記録・記述に貢献し,問題発見の役割を担っている(プロセス指向)。一方で映像そのものをデザインの対象と捉えた際,依然として送り手の観念を伝達する役割を担っている(コンテンツ指向)。本研究では,プロセス指向とコンテンツ指向を別々に扱うのではない,統合型のコミュニケーション・デザインのための映像を考察し,その結果2つの指向性を取り持つミドル・アップダウン・マネジメントの機能が見出された。サスティナビリティを目指す社会課題,すなわち歴史文化の保存と地域振興双方に寄与する映像デザインのあり方が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日,少子高齢化,都市部への人口集中等の問題に見られるように,資本主義経済の不完全さと言える多くの歪みが露呈し,持続可能性という新たな社会原理が求められるようなった。豊かさの再定義をすべく,デザインがそういった社会課題の解決に寄与することが今求められている。しかし視覚伝達デザインの領域は,そういった課題に対してむしろ問題提起の役割を担うケースが依然多い。しかし,本研究の成果はデザインの分野を横断するアプローチとしての映像利用であり,また課題を抱えるフィールドの調査と現状の記録,そして状況分析,さらには情報発信のサイクルを担うデザインアプローチが映像を軸に機能する方法論が見出されたと言える。
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