研究課題/領域番号 |
16K00711
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊原 久裕 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (20193633)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 情報デザイン / ストナー / レンバーグ=ホルム / グラフィックデザイン / カタログデザイン / 情報の流れ / オット-・ノイラート / ラディスラフ・ストナー / オットー・ノイラート / デザイン思想 / Ladislav Sutnar / Knud Lonberg-Holm / Information desing / design history / catalog design / information flow pattern / デザイン史 / K. Lonberg-Holm / カタログ・デザイン / レンバーク=ホルム |
研究成果の概要 |
グラフィックデザイナーのストナーと建築理論家のレンバーグ=ホルムが共同して制作したカタログデザインを対象として、情報デザインの観点から、その活動背景、デザイン理論とデザイン言語を考察した。活動背景としてアイソタイプの考案者オットー・ノイラートとの関係を掘り下げ、社会・経済分野を対象とした百科全書的な情報集積とその教育的活用という目的において共通性が確認された。 デザイン理論の面では、フロー概念に着目し、その展開と外延の範囲について論じ、エネルギーフローから情報フローと展開したこと、さらにメンタルなフロー、視覚的なフロー、生産の工程のフローなどを束ねるフレキシブルな概念であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デザイン分野の基礎を確立するために、グラフィックデザインのなかでも、特に現代においてますます必要とされる情報デザインというデザイン領域の理論とデザインを歴史的な視点から深めてゆくことが重要な課題と考えている。本研究は、そのひとつの試みであり、ラディスラフ・ストナー、ヌッド・レンバーグ=ホルムというその重要性に比較してあまりに知られていないデザイナー、建築家のデザイン実践、デザイン理論をあきらかにした点で、学術的な意義がある。特に「フロー」概念のアクチュアリティについては今後も継続して研究する意義が見いだせた。
|