研究課題/領域番号 |
16K00729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
木多 彩子 摂南大学, 理工学部, 教授 (90330357)
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研究分担者 |
本多 友常 摂南大学, 理工学部, 教授 (20304181)
飯田 匡 大阪大学, 工学研究科, 講師 (40335378)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 公共建築 / 市民共創 / 市民 / 建築家 / 建築初学者 / 建築基礎知識 / 地域に開かれた / 環境配慮 / 読図能力 / 非建築学生 / 運営委託 / 施設譲渡 / デザイン初学者 / 教育 / 構造計画 / 公共施設 / 複合化 / 市民の視点 / 実務者の視点 / 相違 / 興味 / デザイン教育 / 公共建築計画 / 実践的モデル |
研究成果の概要 |
本研究では優れた公共建築を市民と建築家が共創するための相互理解に必要不可欠な条件について整理した。市民は概して、建物の外観デザインや固有のディテールデザインに興味を持つが、設計意図やデザイン効果には関心がないこと、また、建築模型から建物完成時の仰視によるイメージを予想することが難しく、見慣れた“標準的なプラン”を受容する傾向があり、将来を見越した提案の理解は難しい事が明らかになった。真の「共創」を実現するには、現状では市民側に建築的予備知識と付随する関心が欠けており、建築初学者の成果から、1年あまりのワークショップなど啓蒙活動への市民参加が相互理解に有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公共建築計画における市民参加手法は多くが形骸化し、市民意見反映の不十分さが批判されている。改修・更新期を迎えている公共建築を建築的に優れたものに市民と共創する手法の確立をめざし、市民と専門家の意識共有に寄与する基礎デザイン教育手法の条件を、本研究では建築初学者の知識の涵養過程に注視し整理した。建築教育あるいは工学教育の学術的分野において、関連する既往の研究は見当たらず、その学術的意義は高い。また全国で進む戦後70年が経過しようとする公共建築の見直し手法の一助として社会的意義をもつ。
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