研究課題/領域番号 |
16K00747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
冬木 春子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60321048)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生活習慣 / 幼児 / 社会経済的環境 / 親 / 就労 / 社会経済的要因 / 親支援 / 母親 / 子ども / 保育実践 / 健康格差 |
研究成果の概要 |
本研究では幼児の睡眠と食習慣に着目し、親の就労環境との関連を質問紙及びインタビュー調査によって明らかにした。 幼児の睡眠習慣では母親の就労関連要因との関連が見出された。すなわち、母親が有職の場合夕食時間が遅くなり、就寝時間の遅れにつながっていた。食習慣については母親の就労との関連は見られず、全体的に栄養や献立バランスの乱れが指摘できた。また、子どものケアに長い時間を割くことが可能な母親であっても手作り志向が強いわけではなく、両者に関連はないことが示された。一方、父親の就労関連要因については子どもの生活習慣との関連は認められず、子どもの生活習慣における「父親不在」が指摘できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政策的課題として「女性の活躍促進」が掲げられているが、親の就労が子どもの生活習慣に及ぼす影響について検討はほとんど行われていない。生活習慣の一つである睡眠習慣は幼児にとって生活の基本であり、睡眠-覚醒リズムが正しく行われているかどうかは発達に重要な影響を及ぼすとされ、睡眠習慣の「問題」は成人期のアウトカムに影響する「健康格差」の一つであると考えられる。どのような「環境」にいる幼児期の子どもがどのような生活習慣の「乱れ」を生じさせやすいのかを検討することを通して、子どもの健全な生活習慣の形成に寄与する社会的支援をのあり方を明確化することができたと考えられる。
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