研究課題/領域番号 |
16K00758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
篠田 美紀 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (10285299)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症 / 家族介護 / 回想法 / 相互支援システム / 認知症高齢者 / 介護家族 / グループ回想法 / 相互支援ネットワーク / 家族並行介護支援 / 臨床心理学 / 相互支援 |
研究成果の概要 |
認知症高齢者とその介護家族への心理的支援を並行して行う病院内家族並行介護支援プログラム終了後、地域資源を活用し参加型の相互支援システムの構築を目指した。高齢者の回想を促す環境にある博物館を地域資源として活用した集いの場の形成を目指して実践を試みたが、新しい場所への適応の難しさや重症化に伴う移動の負担などのため、継続的な相互支援の場の構築には至らなかった。本結果より相互支援システム構築の具体的な場としてはなじみのある医療機関の近隣地域で、サポートを得ながらの自主運営が望ましく、また、参加型のみならず電子媒体を用いた情報共有システムの併用など新たなシステムを模索する必要があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症高齢者の介護は長期に及ぶため、介護家族が日常的かつ継続的に相互に支援し合えるネットワークを如何に創り出すかが大きな社会的支援となる。本研究においては地域の社会的資源を活用した医療機関外での新たな相互支援システムの創造を試みたが、介護家族にとっての負担が大きく継続的な相互支援システムを構築することはできなかった。認知症高齢者とその介護家族の長期的な支援においては、医療機関の近隣で、医療機関と介護家族が連携した形での自主的運営が望ましく、電子媒体での情報の共有や、インターネットを利用するなど、参加型にとらわれない新たなシステムの構築が長期の介護支援に必要とされている現状が明らかとなった。
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