研究課題/領域番号 |
16K00761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 東京福祉大学 (2018-2019) 東京福祉大学短期大学部 (2016-2017) |
研究代表者 |
岡野 雅子 東京福祉大学, 保育児童学部, 教授 (10185457)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 養育機能 / 家庭 / 保育環境 / 親子間のズレ / 叱る・叱られる / 虐待防止 / 親であること / 子育て支援 / 親子 / 叱る / 叱られる / 子どもの認識 / 保育・子育て |
研究成果の概要 |
養育機能についての認識は「一緒に体験する」「子どもにかかわる」「ルールを守らせる」「規則正しい生活」「父母の協力姿勢」の5つが抽出され、「父母の協力姿勢」は認識と実際の行動の乖離が最も大きかった。世代的な変遷は、子どもにかかわる、規則正しい生活、父母の協力姿勢は増え、自然や地域活動を一緒に体験するは減少していた。次に具体的な場面として「叱られる」「叱る」を取り上げて検討した。叱り方は「暴力的」「威圧的」「無視」に大別され、叱られる側の子どもの「嫌だった」思いは成長後に概して「良い思い出」に好転していた。「威圧的」な叱られ方は良い方向への変化が大きいが、「暴力的」な叱られ方は変化が小さかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子育て中の母親と子育て未経験である学生を比較した結果、母親群は「規則正しい生活」「父母の協力姿勢」をより一層重要であると認識しているが、学生群は重要と認識する項目が分散し曖昧であった。また、わが子への叱り方は、母親群は自分が暴力的な叱られ方をされた場合にのみ関連が認められたが、学生群は将来のわが子には暴力的な叱り方をする割合が高く、手っ取り早い解決を図っていた。したがって、子どもを育てることを通して養育機能についての認識は明確になり、叱られる側の子どもの心情に寄り添うことができるようになるのではないか。このことは「親になること」の重要な一側面であり、児童虐待の防止に対する示唆となると考える。
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