研究課題/領域番号 |
16K00777
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
倉林 徹 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (90195537)
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研究分担者 |
淀川 信一 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (90282160)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | テラヘルツ分光分析 / 多変量解析 / 分子間結合 / 欠陥量評価 / 均質化プロセス / シルク繊維 / セルロース繊維 / ナノファイバー / 結晶欠陥 / 繊維中の損傷評価 / βシート構造 / セルロース結晶構造 / 偏光分光分析 / 繊維種識別 / 定量分析 / 欠陥密度測定 / テラヘルツ分光 / 繊維識別 / スペクトル解析 |
研究成果の概要 |
本研究はテラヘルツ分光法を用い、これまで識別が困難であった同族繊維の識別方法確立を目指し、特定周波数帯域における微分スペクトル強度を多変量解析(主成分分析)することにより、各種繊維に内在する分子間結合に対応したテラヘルツ吸収スペクトルを特定し、分光分析に必要な繊維の粉末化プロセスによる分子間結合の欠陥発生の状況を各試料の微分スペクトルを用いることで定量的に評価した。 本研究によって繊維中の欠陥密度定量化が可能となり、様々な加工工程における繊維の劣化に関する新たな分析手法として、幅広い分野における有効性が期待されるものとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はテラヘルツ分光法を用い、これまで識別が困難であった同族繊維に関する識別方法を開発し、近年の偽装表示問題に対応可能な信頼性の高い品質表示の鑑別法を確立することを目的とするものである。繊維試料を分光分析する際に、繊維を粉砕し均質化するプロセスが繊維構造を破壊することが実験により明らかとなり、繊維の断面形状を維持して切断した試料を用いることにより、繊維に内在する高次構造を破壊することなく分析できることを確認した。この手法を用いテラヘルツ分光分析によって各種繊維ポリマーを形成する分子間結合や、結晶構造に対応した格子振動を検出でき新たな繊維種の識別方法の創出が可能となった。
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