研究課題/領域番号 |
16K00798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
須藤 良子 大妻女子大学, 家政学部, 講師 (20573190)
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研究分担者 |
岩永 悦子 福岡市美術館, 運営部, 学芸課長 (10590440)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コプトの染織品 / インド更紗 / 地中海交易 / 放射性炭素年代測定 / コプト / 藍 / ブロックプリント / 染織 / 服飾文化 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の美術館が所蔵するエジプトの遺跡から発掘されたコプトの織物についての基礎研究である。乾燥した気候から、当地で織られた多くの染織品が出土しており、それらをコプトの染織品という。これらの多くは綴れ織りの羊毛の衣服類だが、インドで制作されたと考えらる綿のブロックプリントの断片も含まれている。これらのインド製と思われる染織品がいつ頃作られ、どの地域で制作されたのかを明らかにし、4世紀頃から14世紀頃までのエジプトとインドの交易や文化交流について考察した。研究の結果、最も古い染織品は7世紀後半ころのもので、多くが13世紀から15世紀のもので染織品の交易は近世に盛んであったことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では女子美術大学美術館が所蔵する8点のインド更紗について、放射性炭素年代測定をし制作年の特定を試みた。その結果、1点が8世紀頃、1点が13世紀、6点が15世紀の制作と推定された。制作地に関する研究は今回結論を出すことができなかった。世界にはコプトの染織品が10万点以上あると言われており、日本に約2万点の作品が美術館等に収蔵されている。しかしコプトの染織品研究は進んでおらず、海外の研究においても各人が独自に研究するというスタンスである。本研究のさらなるステップとして、海外の美術館と共同研究を進め知見を蓄積し、近世のエジプトー地中海地域の交易と文化交流に関する研究を進めることが可能である。
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