研究課題/領域番号 |
16K00830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
宮岡 洋三 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (10134941)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 風味 / 検出 / 瞬き / 心拍 / 健常若年成人 / 果汁 / 認知 / 眼瞬 / 反射 / 食品摂取 / 反応時間 / 筋電図 / 検知 / 自律神経活動 / 体性神経活動 / 食品科学 / 体性反応 / 自律反応 / 食品 / 自律神経反応 / 体性神経反応 |
研究成果の概要 |
健常若年成人を対象に3種ゼリー中の果汁風味(リンゴ・オレンジ・イチゴ)の検出作業における体性反応(瞬き)と自律反応(心拍)を調べた。検出作業前に比べて、瞬きおよび心拍間隔は統計的に有意な減少を示した。また、検出指示前の瞬き頻度が多いほど、検出中の瞬き間隔が狭まった。心的緊張が強くなると瞬き間隔は狭まるとされるので、風味検出作業中の瞬き間隔減少から心的緊張が強まった可能性が示唆された。他方、心的緊張が強まると心拍数が増すとされ、検出作業中に心拍間隔の減少から心的緊張が強まった可能性が示唆された。以上より、風味検出作業に対して体性反応と自律反応は心的緊張の増強を反映すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活で口にする食品のほとんどには、何らかの風味があって食生活を豊かにしてくれる。そのような食品風味が心身に及ぼす影響を瞬きと心拍の変化で調べた。実験結果から、いずれも風味の検出中にはその直前に比べて間隔が短縮する、すなわち頻度が増えるとわかった。風味検出中という短時間の変化を明らかにできたのは学術的に意義が大きい。また、これらの身体的変化からは、風味検出時に心的緊張が強くなる可能性が考えられる。心的緊張の増大が示す意味をよく吟味すれば、本研究で得られた知見は食品開発などに応用が可能と期待できる。
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