研究課題/領域番号 |
16K00839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
田崎 裕二 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (90390434)
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研究協力者 |
宮川 駿人
太刀川 智之
林 駿冶
布施 佑梨穂
加藤 美帆
古田島 奈美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マツタケ / 菌糸体 / 香気成分 / 桂皮酸メチル / 生合成酵素 / フェニルアラニンアンモニアリアーゼ / 桂皮酸カルボキシルメチルトランスフェラーゼ / 遺伝子発現 / 食品 / 菌類 / 酵素 / 遺伝子 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
培養中のマツタケ菌糸体に,桂皮酸メチル生合成酵素の基質となるPheと桂皮酸を供給することにより,菌糸体中の桂皮酸メチル量が増加した.また,Pheの供給により,Pheから桂皮酸を生成するPheアンモニアリアーゼ(PAL)活性とPAL遺伝子(TmPAL2)の発現量が増加した.一方,桂皮酸の供給により発現量が増加した遺伝子を,桂皮酸から桂皮酸メチルを生成する桂皮酸カルボキシルメチルトランスフェラーゼ(CCMT)の候補遺伝子として単離した.この候補遺伝子から組換えCCMTタンパク質を産出して,酵素活性を測定した.しかし,明確な活性を検出することはできなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでマツタケの特徴的な香り成分である桂皮酸メチルが,Pheより桂皮酸を経て生成されることが明らかにされていた.しかし,その生合成酵素に関する知見は乏しかった.本研究成果において,桂皮酸メチルの生合成には,主にTmPAL2が発現して生成されるPALが関与することが明らかにされた.また,それに続くCCMTをコードする遺伝子の単離を試みたが,その遺伝子の同定には至らなかった.しかし,この試みから,CCMTの活性測定法の再検討の必要性とCCMTとは異なる酵素が桂皮酸から桂皮酸メチルの生成に関与する可能性が示唆された.
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