研究課題/領域番号 |
16K00850
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
早瀬 和利 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10144180)
|
研究協力者 |
辻岡 和代
横越 英彦
|
研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | GABA / 脳タンパク質合成 / 成長ホルモン / グレリン / 甲状腺ホルモン / ラット / 甲状腺機能低下 / RNA activity |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,GABA摂取により観察される脳タンパク質合成の増加のメカニズムを明らかにすることである。脳タンパク質合成速度は,対照群,PTU(甲状腺機能低下剤)群いずれもGABA摂取で有意に増加した。GABAを静脈注射でなく食餌に添加した時のみ,血中の成長ホルモン濃度が有意に増加した。グレリン受容体阻害剤[Lys3]-GHRP-6の事前投与で,血中成長ホルモン濃度へのGABAの影響は消失した。以上の結果から,GABAによる脳タンパク質合成の増加のメカニズムには,GABAが体内グレリン濃度を上昇させることにより成長ホルモン分泌を増加させ,脳タンパク質合成を促進する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果により,タンパク質を構成しないアミノ酸であるGABAによる脳タンパク質合成の調節機構において,GABA摂取が,甲状腺ホルモン経由ではなく,消化管グレリンを通じて成長ホルモン分泌,脳タンパク質合成を促進させることが証明された。脳タンパク質合成の調節における栄養の役割について理解を前進させ,高齢者のタンパク質・アミノ酸栄養への重要な問題提起となり,社会的貢献も高いと考えられる。
|