研究課題
基盤研究(C)
本研究は、レプチン抵抗性を改善する食品因子を探索し、その抗肥満効果を実証することを目的とした。レプチンシグナルを活性化する食品素材のスクリーニングを実施した結果、アブラナ科野菜に含まれるphenethyl isothiocyanate (PEITC) が、PTP1Bのシステインチオール基を修飾することで、活性を阻害し、レプチンシグナルをリガンド非依存的に活性化することを見出した。さらに動物レベルでPEITCがレプチンシグナルを活性化して摂食抑制作用を示すことを明らかにした。本研究によって、PEITCの摂取がレプチンシグナルを活性化することで摂食を抑制し、抗肥満効果を発揮する可能性が示唆された。
本課題では、アブラナ科野菜に含まれるphenethyl isothiocyanate (PEITC) が、PTP1B活性を阻害し、レプチンシグナルをリガンド非依存的に活性化することを見出した。さらに動物レベルでPEITCがレプチンシグナルを活性化して摂食抑制作用を示すことを明らかにした。本成果は、食品因子によるレプチンシグナルの制御という新たな食品の機能性を初めて実証したものである。本成果を応用することによって、肥満を発症基盤とする多くの生活習慣病の予防・改善にも貢献しうることから、 国民生活への反映、および波及効果は、極めて大きいと考える。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (24件) (うち招待講演 2件)
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