研究課題/領域番号 |
16K00860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 神戸女子大学 (2018) 兵庫県立大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
加治 秀介 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (90224401)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ニューロペプチドY / Y2受容体 / 栄養素 / HepG2 / マクロファージ / mRNA / ABCG1 / SNP / ポリフェノール / PPARγアゴニスト / ABCA1 / コレステロール逆転送 / プロトカテク酸 / 肝細胞 / HDLーコレステロール / マイクロアレイ / 遺伝子 / 栄養学 / 細胞・組織 / 脂質 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
高糖脂食かつストレスはニューロペプチドY(NPY)を交感神経から放出し、Y2受容体(Y2R)を介してメタボリックシンドロームを引き起こすが、私共はY2R遺伝子転写を調節する領域の1塩基多型(SNP)が血中HDL-Cと関連し、Y2R遺伝子SNPによって肝臓、マクロファージで特異的に発現、NPY-Y2Rが脂質異常に関わる可能性を報告してきた。今回は抗動脈硬化作用の知られるいくつかの栄養素のうちアスタキサンチン、イソフラボンが肝細胞で、プロトカテク酸がマクロファージでY2Rの遺伝子発現を調節することが明らかとなり、抗動脈硬化機序の一部にNPY-Y2Rの関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個々の遺伝子多型に基づく精密医療は癌ゲノム医療で進んでいるが、動脈硬化の病態に基づく予防・治療においても今後の応用が期待される。本研究ではストレスと高糖脂食が重なって起こるメタボリック症候群へのNPY-Y2Rの関与がSNPタイプによって異なり、それに応じた栄養素や薬剤の選択を考えていく契機となる成果と考えている。今後の臨床応用には動脈硬化指標をアウトカムとするSNPタイプに応じた栄養素の有用性の検証が必要である。
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