研究課題/領域番号 |
16K00867
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
青江 誠一郎 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (90365049)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 大麦 / β-グルカン / 高血圧 / 短鎖脂肪酸 / 血圧 / 大麦β-グルカン / 腸内細菌 / β-グルカン / アンジオテンシノーゲン / アンジオテンシンⅡ / 食餌性肥満モデルマウス / 食物繊維 / 昆布 / アンジオテンシン変換酵素 / 内臓脂肪 / 栄養学 / メタボリックシンドローム |
研究成果の概要 |
高血圧の改善効果を調べるために適したマウスを選抜した結果,食餌誘発性肥満モデルマウスが適することが分かった。次に,β-グルカン量の異なる穀物で比較した結果,β-グルカン量の多い大麦に血圧低下作用が認められた。さらに,大麦β-グルカン含量の異なる2種類の大麦をマウスの飼料に添加し,大麦β-グルカンの高血圧改善作用メカニズムについて検討を行った。その結果,収縮期血圧,拡張期血圧は対照群に比べて高β-グルカン大麦群で有意に低値を示した。以上より,大麦の血圧低下作用はレニンーアンジオテンシンーアルドステロン系よりも腸内細菌叢―短鎖脂肪酸-短鎖脂肪酸受容体を介した作用が寄与している事が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
穀類の中でもβ-グルカンに富む大麦は,食餌誘発性の高血圧を抑制することが初めて示された。これまで食品摂取による血圧低下作用は,アンジオテンシン変換酵素の阻害による効果が主体であった。今回の研究により,大麦摂取による高血圧改善効果は,既存のメカニズムではなく,しかも肥満改善によるレプチンの低下効果メカニズムでもないことが示された。盲腸内容物のメタボローム解析の結果,短鎖脂肪酸と血圧改善が関係することが初めて大麦で明らかとなった。本効果は,GPR43ノックアウトマウスで消失したことから腸内細菌叢―短鎖脂肪酸-短鎖脂肪酸受容体を介したメカニズムが新たに明らかとなった。
|