研究課題/領域番号 |
16K00874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
熊谷 日登美 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20225220)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | シイタケフレーバー前駆体 / レンチニン酸 / 血中エタノール濃度上昇抑制 / エタノール吸収抑制 / エタノール代謝促進 / 血中アルコール濃度上昇抑制 / アルコール代謝促進 / アルコール吸収抑制 / 原木栽培 / 菌床栽培 / 加熱調理法 / デスグルタミルレンチニン酸 / γ-グルタミルトランスフェラーゼ / デスグルタミンルレンチニン酸 / レンチオニン / 肝障害抑制 |
研究成果の概要 |
シイタケフレーバーの前駆体であるレンチニン酸の検出法を確立し,シイタケからレンチニン酸を単離し検量線を作成した。次に,品種,栽培方法,加工方法の異なるシイタケ中のレンチニン酸含量を測定した。さらに,レンチニン酸高含有シイタケ抽出物(Shiitake-H)の血中エタノール濃度上昇抑制作用を測定した。Shiitake-Hの経口投与により,血中エタノール濃度の上昇が抑制された。その作用メカニズムは,レンチニン酸が胃および小腸からのエタノールの吸収を抑制すると共に,肝臓においてアルコールデヒドロゲナーゼおよびアルデヒドデヒドロゲナーゼの活性を亢進し,エタノール代謝を促進することによるものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,食品の生体調節機能に関する研究が盛んに行われているが,その多くは,生理機能にのみ着目し,嗜好性も視野にいれた研究は少ない。本研究は,無味・無臭であるシイタケフレーバー前駆体を用いて,その機能性を明らかにした。本研究の成果は,食品科学において,新たな機能性成分の発見という点でも意義があるが,さらに,シイタケフレーバー前駆体を高含有するシイタケ抽出物が,血中エタノール濃度上昇抑制作用を有することを見出したことから,多成分を含む食品の状態でも,効果が発揮されるということを示したことでも意義がある。本研究の成果は,嗜好性と機能性が高い新たな食品の創製につながることが期待できる。
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