研究課題/領域番号 |
16K00875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
山本 浩範 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (60314861)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎臓病 / リン / ビタミンD / 栄養代謝 / 遺伝子発現 / FGF23 / 異所性石灰化 / ライフステージ / 食事感受性 / 代謝酵素 / 転写因子 / リンセンシング / CKD-MBD / 時間栄養学 |
研究成果の概要 |
本研究では、慢性腎臓病CKDや透析患者に生じる心・血管組織への石灰化に至らしめる腎不全の病態CKD-MBDの解明および新しい食事療法の開発の基盤となるリン・ビタミンDセンシング機構を解明することとして食事性リンの遺伝子発現に及ぼす影響を検討した。リン含有量の異なる食餌を与えたマウス腎臓および小腸、肝臓、骨、血管より全RNAを抽出し、マイクロアレイ解析およびGene Ontology解析を行った。その結果、腎臓におけるリン感受性遺伝子群としてリン・ビタミンD代謝や解毒代謝の調節に関連する遺伝子、時計遺伝子の発現変動が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、腎臓病の発症進展に関して予防または治療する観点から離乳期、成長期、壮年期など発達段階や各ライフステージにおいて食事からのリン摂取が生体にどのような影響を及ぼすのか、体内での栄養素、リンやカルシウム、ビタミンDの代謝調節の変動を明らかにした。本研究成果は、リンセンシング機構の解明という新しい研究フィールドを開拓するものであり、学術的意義がある。また、リン管理による新規疾患予防・診断・治療戦略の提案およびリン摂取目標値(食事摂取基準)の策定のための科学的エビデンスとなることで、国民の健康増進、健康寿命の延長に寄与することが期待できることから社会的意義がある。
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