研究課題/領域番号 |
16K00881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 神戸学院大学 (2018) 京都女子大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
田中 清 神戸学院大学, 栄養学部, 教授 (90227132)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ビタミンB12 / ビタミン不足 / 貧血 / 胃切除 / ホモシステイン / 葉酸 / 骨粗鬆症 / 骨折 / 心血管疾患 / 日本人の食事摂取基準 / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
脂溶性ビタミンと比べて、水溶性ビタミン不足に関する報告が乏しいことから、本研究を行った。対象高齢者の過半数で高Hcy血症を認め、B12・葉酸が有意に関連し、高齢者における高Hcy血症と筋力低下との関連が考えられた。クローン病患者では、日本人の食事摂取規準の推奨量を上回る摂取にも関わらず、血液中ビタミンB12濃度は著明に低く、吸収障害が疑われた。胃切除後患者において、血中ビタミンB12濃度は、術前より低く、術後はさらに低下し、胃切除後ビタミンB12欠乏は起こっており、胃切除後患者に対しては、一層の留意が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビタミン欠乏より軽度の不足であっても、種々の疾患リスクが増加するが、水溶性ビタミンに関する臨床研究は、わが国においてきわめて乏しい。本研究において、ビタミンB12不足は高齢者の筋力低下と関連することを明らかにし、クローン病モデルにおいて、吸収障害がビタミンB12不足の重要な原因となることを示した。さらに胃切除患者において、従来考えられているより、はるかに早期から、ビタミンB12不足が起こることを明らかにした。すなわちビタミンB12不足は、慢性疾患のリスクと関係し、不足者の割合は高い。このようなビタミンB12不足の臨床的意義を明らかにすることは、高齢化社会において、大きな社会的意義を持ち得る。
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