研究課題/領域番号 |
16K00882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
野口 範子 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (40198578)
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研究分担者 |
斎藤 芳郎 東北大学, 薬学研究科, 教授 (70357060)
浦野 泰臣 同志社大学, 生命医科学部, 准教授 (00546674)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | オキシステロール / コレステロール / 神経細胞死 / アルツハイマー病 / ビタミンE / 小胞体ストレス / 脂肪滴 / 24S-ヒドロキシコレステロール / ACAT1 / 膜破綻 / 酸化ストレス / CaMKII / phospho-CaMKII / 膜の流動性 / 神経変性疾患 / 食品 / 脂質 / 脳神経疾患 / 生体分子 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
24(S)-ヒドロキシコレステロール(24S-OHC)は、脳内のコレステロール代謝に重要であるが、アルツハイマー病との関係が注目される。24S-OHCは、小胞体に存在するエステル化酵素の作用を受けて、小胞体膜内に脂肪滴様構造を形成し、膜の破綻を招いて、シャペロンタンパク質の細胞質への流出を引き起こす。 ビタミンE同族体は側鎖の二重結合の有無により、トコトリエノール(Toc3)とトコフェロール(Toc)に分けられるが、24S-OHCによるシャペロン流出と神経細胞死はTocによってのみ抑制された。Tocの小胞体膜安定化効果が24S-OHCによる細胞死抑制に寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた日本において、アルツハイマー病(AD)の発症原因の究明と予防方法の確立は喫緊の課題である。本研究により、脳特異的にコレステロールから産生される24S-hydroxycholesterol (24S-OHC)が神経細胞死を誘導するメカニズムが解明された。ビタミンEのAD抑制効果に関する研究は数多く行われてきたが、明瞭な結論は得られていない。その理由として、8種類あるビタミンE同族体の構造の特性に注目して評価した研究が少ないことが考えられる。24S-OHCが誘導する神経細胞死を抑制するビタミンEの構造を明らかにした本研究の成果は、メカニズムに立脚したAD予防確立に貢献する。
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