研究課題/領域番号 |
16K00891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 尚絅大学 |
研究代表者 |
狩生 徹 尚絅大学, 生活科学部, 教授 (10412735)
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研究分担者 |
今村 隆寿 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20176499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯周病 / フラボノイド / 歯周病菌 / プレニル化フラボノイド / 食品 |
研究成果の概要 |
歯周病菌のPorphyromonas gingivalis (ジンジバリス菌)は、増殖や細胞障害に重要な病原因子であるジンジパインと呼ばれる強力なシステインプロテアーゼを分泌する。これまでにプレニル化フラボノイドのEpimedokoreanin B等が、ジンジパイン活性やジンジバリス菌の増殖を抑制することを見出していた。本研究課題では、新たにジンジパインによる血清タンパク質分解に対するEpimedokoreanin Bの阻害活性を示した。さらに、ジンジパインの血管透過性亢進や血球凝集活性を阻害しうることも明らかとし、ジンジバリス菌増殖による歯周病を抑制する新規物質としての評価が出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジンジバリス菌制菌剤としてのジンジパイン活性阻害剤の探索・開発では、口腔内での安定性や口腔内皮細胞への毒性、呈味性(薬剤の苦味)、抗原性等が問題となり、実用化に至っていない。プレニル化フラボノイド類は安定性が高く、また安価であり、応用を考えた場合の保存性、価格、呈味性において有利である。また、プレニル化フラボノイドが長い食経験が有る植物性食品や生薬に存在する安定な成分であることは、製品化への有利な点である。本研究によって新規歯周病治療薬としてのプレニル化フラボノイドの有効性を確立することは、歯周病とその関連疾患への対策に極めて大きな貢献となる。
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