研究課題
基盤研究(C)
成長期の食物アレルギー児は増加傾向にある。集団生活における対応給食も多様化、複雑化しており、患児の誤食事故を防ぎ安全提供のためのエビデンスの蓄積が求められている。本研究では、給食管理及び小児科学的見地から、保育・教育施設における給食対応の状況調査と、給食提供過程で混入する抗原分析を行なった。検討結果をもとに、リスク管理のための対応給食提供マニュアルを作成した。
本成果のエビデンスをもとに、自治体の給食施設向け食物アレルギー対応マニュアルを作成し、保育・教育施設関係者向けセミナー・講演会などを通して報告・広報活動を行った。また、専門書を作成し、管理栄養士養成校での「食物アレルギーの栄養指導」科目を新規開講した。さらに日本栄養士会卒後教育の一環としてアレルギー関連学会協働のもと、専門の知識と技術を有する栄養士・管理栄養認定制度の立ち上げに協力した。関係者の得た知識とスキルが、対応給食のリスク低減化に寄与することを期待する。
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