研究課題/領域番号 |
16K00960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
梶原 裕二 京都教育大学, 教育学部, 教授 (10281114)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 哺乳類代替動物 / 細胞分裂 / 両生類 / ブロモデオキシウリジン / 簡易凍結徒手切片法 / 哺乳類代替実験 / 分裂細胞 / 組織実習 / 高校生物 / 代替動物実験 / カエル / 肢芽 / 小腸上皮細胞 / 精原細胞 / ケラチノサイト / 科学教育 / 凍結徒手切片法 |
研究成果の概要 |
これまで実験動物としてマウスが用いられたが、「動物愛護管理法の改正」から哺乳類を用いた実験は高校では難しい。細胞分裂を観察する実験で、両生類や魚類が代替できるか検討した。ブロモデオキシウリジン(BrdU)、抗BrdU抗体を用い、学校で実施できる実験とした。カエル幼生の後肢には多数の分裂細胞が含まれ、指原基内には褐色の細胞が多数存在した。染色状況もマウスと変わりはなく、本法が両生類でも適用でき、代替できることがわかった。マウスでは小腸上皮の分裂は柔毛底で生じるが、両生類や魚類では小腸襞に散在した。両生類の精巣では分裂細胞はシストを形成し、マウスと異なっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校生物では、動物組織を観察する実験はほとんどない。新たに開発した簡易凍結徒手切片法は簡単に組織切片が作成できる。これまで実験動物としてマウスが用いられてきたが、「動物愛護管理法の改正」から大学を別にして、高校では実施できない。そこで、代替動物として両生類や魚類を用いて、動物組織内で生じる細胞分裂とDNA複製を可視化する実験の開発を試みた。その結果、カエルやキンギョが代替動物として利用できること、ブロモデオキシウリジンと抗体により、動物組織内の細胞分裂とDNA複製を観察する高校で実施できる新たな実験が確立できた。
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