研究課題/領域番号 |
16K00978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉川 武憲 近畿大学, 教職教育部, 准教授 (00757255)
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研究協力者 |
森 繁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 地層観察 / 理科教育 / 雨滝湖成層 / 中期中新世 / 大型植物化石 / 讃岐層群 / 植物化石 / 湖成層 / 花粉化石 / ICTの活用 / 科学教育 / 地質学 |
研究成果の概要 |
香川県さぬき市にある雨滝山の露頭を対象に、まず、本露頭の形成過程の解明および産出した植物化石の整理・分析を実施した。その結果、本露頭が中期中新世にあった湖に堆積した地層であり、その後の断層運動等による変形によって現在の形を有することが明らかになった。また、産出する植物化石から当時の気温が現在よりやや暖かかったことが推測できた。 これらの研究成果を受け、雨滝山ガイドブックを作成し、地元のすべての小・中・高等学校等に配布するとともに、高校生を対象とした雨滝山の露頭の観察を実施し、本露頭における有効な地層観察のあり方を検討した。さらに、本露頭の風化による劣化を防ぐ目的で、強化保存剤を塗布した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雨滝山の露頭の形成過程を解明できたとともに、本露頭から採取された植物化石(花粉化石・大型植物化石)を相補的に用いた分析により、中期中新世の植相およびそれらから明らかにできる当時の気温の状況等を分析できた。これにより、本露頭を対象にした形成過程を推測する地層観察が可能となったとともに、産出地に偏りがあった中期中新世の日本の植物化石群の空白地帯を埋めるデータを得ることができた。また、ガイドブックの配布により、本露頭の観察価値を理科教育関係者に広く知らせることができた。
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