研究課題/領域番号 |
16K01035
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
広田 すみれ 東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (90279703)
|
研究分担者 |
坂本 正裕 東邦大学, 医学部, 客員講師 (40130364)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | 特定可能な犠牲者効果 / リスクコミュニケーション / 眼球運動 / 直観 / 眼球運動測定 / 恐怖喚起コミュニケーション / 情動 / 注視 / 感情 / 特定できる犠牲者効果 / 地震長期予測地図 / 瞳孔反応 / 意思決定 / ニューメラシー / 科学情報 / 二重過程 |
研究成果の概要 |
眼球運動測定器を用い、特定可能な犠牲者効果として知られる、1事例/2事例の犠牲者がメッセージ内に含まれている場合と統計値を含んだメッセージの効果を比較すると1事例が最も募金を引き出す現象について、直観過程の影響を検討する目的で、ポスターに対する視線の動きや瞳孔反応の測定を行った。その結果、①基本的に統計値や文字の有無や状況の違いがあっても視線はほぼ犠牲者の顔に向くこと、②加害者が描かれている場合は加害者の顔にも注目が向くこと、③文字があれば一定程度注視は向くものの、人数が多いと文字への注視量が減ること、④ただし統計値(数値)が入っている場合には文字より数値に視線が向くことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、特定可能な犠牲者効果においてポスターのような画像を用いた場合には、事例として含まれているポスター内の顔への注視が非常に強く、これがこの効果での情動的要素を引き出している可能性の高いことが明らかになった。 しかし一方で、統計値も一定の注視を引き出しており、従来言われていたほど影響力がないことが明らかになった。これらから、リスクコミュニケーションでこれらを用いる場合にはポスター内に含まれる顔のような情動的要素を引き出す要素の利用に注意しつつ、統計値を用いることが一定の効果を生む可能性をが明らかになった。
|