研究課題/領域番号 |
16K01046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
伊藤 篤子 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (40433734)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生物実験教材開発 / 発生観察実験 / 血球観察実験 / 筋収縮観察実験 / 心拍観察実験 / 海産無脊椎動物 / 教員研修 / 教材開発 / 筋収縮実験 / 細胞保存 / 科学教育 / 初等教育 / 中等教育 / 生物教材 |
研究成果の概要 |
本研究は,初等・中等教育現場での理科の観察・実験の実施促進を目指し,教員が初中等教育現場で簡便に実施できる食用海産無脊椎動物実験の提供と普及を目的とした.食用海産無脊椎動物は入手が極めて容易である.このことは教員の負担を軽減し,実験・観察実施の助けになると考えた.「マガキ心拍計測と恒常性実験」「アカガイ体液を用いた血球観察」「マガキを用いた受精~卵割の観察」等の食用海産無脊椎動物実験を開発し,小学生から教員まで幅広く実践した.その結果,開発したこれらの実験はいずれも実践者の興味を喚起し,教材として有効なことが分かった.さらに,出前授業,教員研修及び学会発表を通じて普及活動を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究調査で,動物の入手を伴う実験の初中等教育現場での実施率は大半が20%に満たず,極めて低いことが示された.今回,開発した食用海産無脊椎動物を用いた各実験は,これらの実施率が低い「動物発生実験」「無脊椎動物観察」「動物恒常性関連実験」等に係るものである.材料の簡便な入手方法と実験方法が確立,公開されたことで,教員の実験実施に関わる障壁を著しく低下させ,実験・観察の実施を促進できる.2020年から順次実施される新学習指導要領理科の「目標」には明確に「実験・観察の技能を身につけ,考える力を養う」ことが掲げられている.目標達成のためには,教育現場で教員が実施を検討できる実験の提供が急務である.
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