研究課題/領域番号 |
16K01076
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
山崎 敦子 (慶祐敦子) 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10337678)
|
研究分担者 |
江藤 香 日本工業大学, 基幹工学部, 特別研究員 (70213551)
|
研究協力者 |
ムハンマド ヌル アディリン ビン モハマド アヌアルディ
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | タブレット端末 / 画面背景色 / 高齢者 / 脳活性 / ワーキングメモリ / NIRS / 認知インターフェース / 背景色 / 脳機能 / 脳機能測定 |
研究成果の概要 |
短期記憶力と集中力を高めるタブレット端末画面背景色を脳活性の観点から探り,高齢者と若者の結果を比較した.異なる画面背景色を用いて,集中力と短期記憶を測るタスクを高齢者17名と20代被験者30名に行わせ,前頭前野の血流量変化をNear-infrared spectroscopyで測定し脳活性を測った.疲労と集中度もアンケートで回答させた.集中力と短期記憶タスク両方の正答率は,若者と高齢者どちらも白が最低で,青と緑で高かった.若者・高齢者ともに集中力タスクでは,白背景で最も高い脳活性が見られた.しかし,短期記憶タスクでは,白背景で最も高い脳活性が高齢者に認められたが,若者では最も低くかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は,タブレット端末スクリーン画面の背景色の影響を若者は受けにくいが,高齢者では本人が感じる読みやすさとは異なる影響を受けることを示した.特に,白背景はタスク正答率を下げ,高齢者の脳に負荷をかけることが分かった.高齢者がICTを用いる際の背景色を脳活性から検証した研究は非常に少なく,短期記憶や脳科学の観点から解明した研究はほとんどないため,認知科学の観点からも結果は意義がある.高齢者のICT機器利用のストレスを減らす画面デザインが常に追求されている.しかし,適度なストレスは脳活性の一助ともなるため,研究結果は適度なストレスで高齢者の脳活性につながるICT画面背景色への指針となった.
|