研究課題/領域番号 |
16K01091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
西森 章子 広島修道大学, 人文学部, 准教授 (50294012)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 根拠産出トレーニング / 裏づけ発想トレーニング / 思考支援 / 意見文 / アーギュメント / マイサイドバイアス / 高校生 / 大学生 / カリキュラム開発 / 発想支援 / 学習支援システム |
研究成果の概要 |
本課題は,2つの研究に基づいて進められた。 研究1:学習者が自らの「考え」を発想するよう促す教育的介入の効果について,集団実験により検討した。青年期の学習者を対象に実施したところ,(1)根拠産出トレーニングによって産出された根拠数は,学習者の「積極性」とは関係がないこと,(2)学習者においてマイサイドバイアスが低減される可能性があること,が示された。 研究2:トレーニング教材を組み込んだ意見文作成指導を開発し,その効果を検討した。高校生117名を対象に実施したところ,トレーニングによって,(1)より端的な意見文生成が促進されること,(2)自身の方意見文への判断が慎重さを増すこと,が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「根拠を数多く考えること」や「幅広い視点から根拠を考えること」は,青年期の学習者において必要なスキルであり態度である。本研究を通して,根拠産出トレーニングを取り入れることにより,(1)「根拠を考えること」に消極的な学習者でも,積極的な学習者と同様に根拠を考え出すこと,(2)自己の立場への偏り(マイサイドバイアス)を低減する可能性のあること,(3)実際に「意見文」を書くよう求められた場合に,端的に自己の考えを述べる力が形成されること,(4)自分自身が作成した意見文に対して慎重に判断するようになること,の知見は,学習者の思考支援の重要性を示したという点で,学術的にも意義があると考えられる。
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