研究課題/領域番号 |
16K01102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
細川 和仁 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30335335)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 教師学 / 実践知 / 授業研究 / 教育工学 / 待つ / 教職歴 / 教育実習 / 自律的学習 / 総合的な学習の時間 / 待機 / 判断 / 意思決定 / 授業認知 / 時間感覚 / 授業参観 / 教授行動 / 教師 / 省察 / 教育学 |
研究成果の概要 |
ベテラン教師は授業の中で「待つ」ことができる,言い換えれば,授業において「待つ」という行為は,教師の専門的かつ実践的な能力(実践知)の一つなのではないか。本研究では,ベテラン教師や教育実習生を対象にした調査を通じて,「待つ」ことの様々なありかた,また「待つ」ことの難しさを明らかにした。観察者の立場から見れば,教師が何もしていない,あるいは発言していないような状況において,教師の中で進められている思考,判断の中に,子どもの主体的学習を促す手がかりが含まれている。一方,当初より想定された実践知を明示化することの困難さについては,データ収集及び分析の方法にさらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2017~2018年の学習指導要領の改訂において,「主体的,対話的で深い学び」の重要性が示され,そのような学びを促すような授業改善を進めることが求められている。本研究では,教師が,子どもの学びの成果を予測しながら授業をデザインしていく中で,明示的な働きかけのみならず,働きかけをせずに待機したり,子どもの反応を予測したりする,そのような間(ま)が重要であること,またその意義の多様性を明らかにした。このことに着目することにより,教師の授業デザインにおける予測や意思決定と,その背景にある信念や前提的認識といった実践知を明らかにすることにつながる。
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