研究課題/領域番号 |
16K01105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
刑部 育子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (20306450)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | メディアの活用 / 保育 / ビデオ / 可視化 / 暗黙知 |
研究成果の概要 |
本研究はビデオツールを活用した保育者の暗黙知の可視化と集合的知の形成過程について明らかにする目的で行われた。その結果、ビデオ録画中、または録画後のメモの残し方や登録方法は撮影者の気づきによって異なり、表出されること、また、同じ映像に対して複数の参加者が省察を行うカンファレンスでは、一つの映像に対する異なる見方が、集合知の形成に豊かさを与えていることが明らかとなった。映像記録情報は、文章記録よりも情報量が多く、文章のように視点が確定されないため、多様性のある解釈が事実に基づいて伝えられるよさがあることも明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ビデオの活用を通した教育現場における実践者の省察および集合的省察について解明したが、国内外をみてもこの研究は独自である。本研究の成果は学術学会のみならず、また保育者だけでなく、教育者にも幅を広げる形で、一般書『ビデオによるリフレクション入門―実践の多義創発性を拓く』(東大出版会)としても2018年に出版し、一般の人がいつでも手に取れる形に公刊した。出版後、書評2本が掲載され、一年以内に重版されたことから、多くの人がこの本を手に取ってこの知見に触れ、専門家の質の向上に貢献したと考えられる。
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