研究課題/領域番号 |
16K01136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 星槎大学 (2017-2019) 日本教育大学院大学 (2016) |
研究代表者 |
斎藤 俊則 星槎大学, 教育実践研究科, 准教授 (80434447)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 情報教育 / ケイパビリティ / 社会的公正 / 若者支援 / 情報技術教育 / 情報科学教育 / アクションリサーチ / NPO / 情報教育支援 / 持続可能な支援体制 / 情報技術利用文化 / ファシリテーション / 対話的な関係 / 情報学的知識 / プログラミング / デジタル・エージェンシー / 社会参加 / デジタル・エクイティ / 教育工学 / エンパワメント |
研究成果の概要 |
社会的公正実現の立場から情報技術の学習機会の普及に取り組むための実践的な知識と、そのような立場から見た情報教育の教育的・社会福祉的意義のより深い理解の獲得を目的として、社会的に不利な境遇にある若者支援を行うNPOでアクションリサーチの手法による事例研究を実施した。その結果、現場の支援者と情報教育支援者との間での対話的かつ協働的な連携を前提に、小規模NPOが被支援者である若者たちに情報技術の学習機会を提供する場として機能しうることがわかった。また、プログラミングに代表される能動的・探究的な情報技術利用は被支援者の学習に関わるケイパビリティ(潜在能力)の取り戻しに貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、情報技術の学習機会は人間らしい生を実現するケイパビリティの達成手段であるばかりではなく、それ自体がケイパビリティの達成であることがわかった。前者の視点は学習機会の成果を、参加者たちが結果として得たスキルや知識や就労機会の拡大に求める。しかし、実際には学習の場への参加やその場での主体的な学習の取り戻しこそが目的であり、生の充実であった参加者の「成果」を捉えるには、後者の視点こそが意味を持つ。このことは、社会にとって情報教育とは情報技術の知識普及の手段であるばかりでなく、それ自体が社会の目指すべき情報技術利用文化の一部であり目的であるという展望の元での新たな研究を要請する。
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