研究課題/領域番号 |
16K01184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
久間 英樹 松江工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (40259924)
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研究協力者 |
福岡 久雄
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 鉱山遺構 / 遺跡調査 / 3次元レーザ測定 / 坑道 / 不整地対応ロボット / 鉱山遺跡 / 鉱山絵図 / 不整地対応型ロボット / 3次元レーザ測定 / 不整地走破ロボット / 坑道調査 / 遺跡探査 / 不整地ロボット |
研究成果の概要 |
これまで全国各地の鉱山坑道跡を調査した結果、坑道内の断面形状および採掘傾斜と採掘年代にある程度相互関係があることが分かった。しかし古文書等に記載されている絵図等には鉱脈近くの斜面にいくつもの坑道が散在している。そのため坑口付近を広範囲に測定し坑道の相互関係を求めることが中世の採掘方法を理解するうえで重要な要素であると考えている。本研究では、空間を点群データ(XYZ座標値)として測定可能な3次元レーザスキャナを用いて、坑道が散在する斜面形状や坑道内を測定し、採掘時の状況を再現する新たな手法を提案した。これにより従来は推測が困難であった地中内での坑道の相互関係を定量的に確認することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本各地には、古代から近代にいたる鉱山遺跡が多数存在している。しかしながら近代以外の鉱山開発と操業の実態は十分に明らかにされていない。鉱山開発は我が国の政治経済、軍事など社会活動に重要な役割を果たしてきた産業であったが文献史学、鉱山史学の研究に比べて考古学からのアプローチがかなり遅れており、鉱山像全体の把握は進んでいない。文献史料などが極端に少ない中世以前は、未解明な点が多く残されている。日本列島上に展開された金銀銅山を中心とする鉱山遺跡の所在、規模、開発年代等の実態を明らかにすることが、初歩的ではあるがなによりも学術的に重要である。本研究により鉱山遺跡調査のための新たな手法を提案できた。
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