研究課題/領域番号 |
16K01185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 東北歴史博物館 |
研究代表者 |
芳賀 文絵 東北歴史博物館, 学芸部, 学芸員・技師 (80754530)
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研究分担者 |
及川 規 東北歴史博物館, 学芸部, 研究員 (00754186)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 収蔵庫 / 一時保管施設 / 湿度安定化 / 非文化財収蔵施設 / 保存環境 / 木材 / 文化財収蔵庫 / 温湿度 / 文化財保存環境 / 木材調湿性 / 文化財一時保管施設 / 文化財保存 / 室内環境 / 被災文化財 |
研究成果の概要 |
文化財の収蔵を目的としない施設(非文化財施設)を文化財の一時保管場所や仮収蔵庫として活用する事例を調査した。施設の違いから廃校利用型、プレハブ型、旧文化財施設利用型の3タイプに分け、それぞれの環境特性を抽出することができた。調査対象とした非文化財収蔵施設では、施設の気密性と外気影響の把握、温湿度調査に基づく機器の使用など、施設ごとの運用法の改善により、安定した資料収蔵環境の維持が行えることがわかった。またこれらの施設を想定した、木材活用による低コストで運営が可能な施設内装仕様について検討を行い、簡易な施工による室内気密性の向上と、スギ材を設置することによる相対湿度安定化の確認ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様な施設環境及び運営方法を包括的に調査・比較することにより、非文化財収蔵施設における収蔵環境の安定性に必要な条件と運用法の総合的な評価が行える。これにより今後新たに文化財資料の一時保管の必要に迫られた場合の選択肢を提案することができる。また、人・金銭・時間的労力が限られる環境において、安定した保存環境を提供する低コスト運営方法に関する知見は、緊急時における文化財一時保管への活用だけでなく、近年文化財収蔵施設で大きな問題となっている収蔵場所不足への対応策として、長期保管を見据えた非文化財収蔵施設での保管方法にも応用することができ、より多くの文化財資料を適切に保管する体制を築くことに貢献する。
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