研究課題/領域番号 |
16K01193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 克 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (50321956)
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研究分担者 |
小林 さやか 公益財団法人山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (70414092)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 標本史 / 博物館 / 鳥類標本 / 帝室博物館 / 標本 / 国立博物館 / 山階鳥類研究所 / スミソニアン協会 / オーストラリアンミュージアム / 鳥学 / 歴史 / 博物館史 |
研究成果の概要 |
明治期の帝室博物館の鳥類標本約5000点の収集の歴史の解明によって、そのコレクションは内務省博物館、文部省博物館の標本を統合したものと帝室博物館が収集したものから成り立っていたことが明らかとなった。この記録と現在山階鳥類研究所に所蔵されている帝室博物館由来の標本とを比較検証することで、個別標本の採集情報の追加、修正が可能となった。特に海外の博物館との交換で入手したものについては、欧米豪の旧蔵機関の標本台帳や採集者のノート、報告書などのアーカイブが比較的豊富に残存しており、これらを用いて現在の鳥類学研究に必要とされる情報を付与し、研究資源としての価値を向上させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、日本に所蔵されている鳥類標本の約3,300点に対して信頼できる採集情報を付与し、鳥類学研究の基盤整備に寄与したことにある。また、それらの標本が鳥学史の中で果たした役割を見出し、標本所蔵機関である山階鳥類研究所だけでなく旧蔵機関である欧米豪の博物館との情報共有により世界規模のデータベースの精度向上に寄与した。 明治期の国立博物館における標本管理のあり方を標本という材料を通して解明したことで、日本の博物館史の新たな一側面を切り開いただけではなく、標本を歴史展示などで有効利用できる可能性を導き出したことも成果の意義と位置付けられる。
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