研究課題/領域番号 |
16K01202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
並木 美砂子 帝京科学大学, 生命環境学部, 教授 (10711228)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 動物園 / 保全教育 / 野生動物 / 動物福祉 / 博物館教育 / 保全心理学 / 共存 / トレーニング / 抗酸化特性 / 世界動物園水族館協会 / 教材絵本 / 動物観察 / ふれあい / 博物館教育学 |
研究成果の概要 |
動物園における保全教育は、動物園の存在目的と関連し、その根幹の事業となるべきであるが、現状は、教育に携わる人材と資源に限界がある。その中で、保全のために必要なことを調べ、発信することを目的としてつくられた市民団体とともに、動物園職員と協力して保全教育を推進した。具体的には、展示動物の行動と形態の観察をしつつ、それらの特徴と自然のつながりを理解できるツールを開発し、参加者からのフィードバックをえた。 また、動物園での小動物を用いたふれあい活動において、ストレス有無を生理的指標に基づき測定し、担当者自信が動物福祉の観点から活動評価をする上でのスキルアップにつながるワークショップを開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SDGsの実践において、保全教育の実践は鍵となる。とくに、野生動物への負荷を軽減するという目標につなげた行動を呼びかけるのは、動物園の存在目的と関連した重要な事業の柱である。 展示動物の詳細な観察を通じて野生動物の暮らしを知り、自然への負荷をなるべく減らした日常生活にするためには、気持ちだけではなく具体的行動の手助けが重要となる。本研究では、とくに消費行動の変化へと促すための問いかけなど対話的働きかけの重要性が示された。 さらに、動物園でのふれあい活動のありかたを動物福祉の観点から評価することで、保全教育の重要な側面である「自分以外の存在への配慮」の原則が確認できた。
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