研究課題/領域番号 |
16K01219
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小玉 芳敬 鳥取大学, 農学部, 教授 (50263455)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | メガリップル / 粗粒粒子 / Great Sand Dunes / 鳥取砂丘 / 風洞実験 / 凹面状断面形態 / 砂面低下 / ポリプロピレン粒子 / 凸面状断面形態 / 混合粒径 / 飛砂量計 / 飛砂の空間分布 / 形態特性 / 侵食域 / 砂面低下域 / 下に凸の形態 / 粒径の混合効果 / 砂面の低下区間 / 風成微地形 / 地形学 / 砂丘学 / 自然現象計測 / 粒子運動 |
研究成果の概要 |
鳥取砂丘では,2013年から2015年の3年間限定で,波長1mを超えるメガリップルが火山灰露出地の縁辺部に出現した。このことをヒントにして,風洞実験を実施し,火山灰の団粒粒子を模擬したポリプロピレン粗粒粒子の砂面への散布量がメガリップルの形成条件のひとつであることが明らかになった。また砂面が低下する区間に限られてメガリップルが出現しやすいことも,風洞実験で確認された。このことは,アメリカ合衆国のGreat Sand Dunesに見られるメガリップルの形態特性からも確認することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メガリップルを実験で形成模擬できた初めての研究となった。粗い粒子の共存がメガリップルの必要条件であることは,従来知られていたが,その量比の重要性は認識されていなかった。またメガリップルは砂面の低下傾向で出現しやすい砂床形であることが,実験で確認されたことより,現地でメガリップルが限られた区間にしか観察されない理由が解明された。つまり砂面が低下すると,必ず飛砂が発生し,その下流側では砂面が低下しにくくなるためである。公園や寺院の境内など多くの人が行き交う場所には,しばしばメガリップル類似地形が観察される。形成メガニズムの類似性を探る必要がある。
|