研究課題/領域番号 |
16K01222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
矢部 直人 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (10534068)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 時間地理学 / 生活時間 / インターネット / 都心 / 郊外 / 東京 / 都市地理学 / 東京大都市圏 / 脱工業化 / 人口減少 / 人文地理学 / 地理情報システム |
研究成果の概要 |
都心と郊外の生活時間の差を,夫婦とも正社員世帯,夫のみ正社員世帯,以上の二つの共働き世帯に注目して分析した。その結果,正社員に関してはいずれも都心の方が郊外よりも通勤時間が短く,統計的に有意な差はないものの仕事時間が長い傾向があった。夫に関しては,都心の方が郊外よりも,朝の子どもの送迎を担当する割合が高く,短くなった通勤時間の一部が育児関連の分担に割り当てられている可能性がある。一方の妻の側は,都心の方が郊外よりも家事時間が短い傾向にあった。この背景として,都心では週末に車で食品の買い物へ行く割合が少なく,自炊の時間が短いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東京都心部における人口増加は1990年代後半から続いているが,郊外と比べた都心における生活の実態は明らかではなかった。都心の方が郊外よりも通勤時間が短いことは容易に想像できるが,本研究はその短くなった通勤時間が何に使われているのかを,夫の育児の分担という一部の時間の使い方についてではあるものの明らかにすることができた。また,郊外と比べて都心では車を持つ人が少ないことが,買い物や自炊の時間と関連しているという,ライフスタイルの差異の一端も示すことができた。すなわち,夫婦における家事や育児の分担を考える際に,都心と郊外といった空間的な差異が重要であることを示した点に,本研究の意義があると考える。
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