研究課題/領域番号 |
16K01224
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
池 俊介 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30176078)
|
研究分担者 |
井田 仁康 筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)
山本 隆太 静岡大学, 教職センター, 特任准教授 (80608836)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | コンピテンシー / カリキュラム / 地理教育 / ヨーロッパ |
研究成果の概要 |
本研究では、コンピテンシーの育成を重視した地理教育カリキュラムが実践されているヨーロッパ諸国を対象とした現地調査の実施や、コンピテンシー研究の第一人者であるスイス・ルツェルン大学のレンプフラー教授の日本への招聘を通じて、コンピテンシー研究の盛んなヨーロッパ各国における地理教育カリキュラムの特徴や課題を明らかにした。 その結果、①コンピテンシー重視のカリキュラムでは知識の習得を軽視する傾向が見られ、コンピテンシーの育成と知識の習得とのバランスを図ることが重要な課題となっていること、②評価方法を含めた地理教育のコンピテンシーモデルの開発が必要であること、などの重要な知見を得ることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の新学習指導要領では、資質・能力の育成を目指したコンピテンシー重視のカリキュラムが導入された。しかし、地理教育におけるコンピテンシー研究は緒についたばかりで、今後、いかなるコンピテンシーをどのように育成すべきかについての議論が本格化することが見込まれる。本研究では、日本に先駆けてコンピテンシー重視のカリキュラムが導入されたヨーロッパ諸国の事例を分析することで、コンピテンシーと知識(教科内容)との関係性や、獲得したコンピテンシーの評価方法が主要な課題であることを明らかにした。こうした成果は、地理教育におけるコンピテンシー研究の方向性を示すものであり、その学術的意義は高いと考えられる。
|