研究課題/領域番号 |
16K01230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
阿部 学 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 統合的気候変動予測研究分野, 技術副主任 (50377983)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 積雪 / 積雪アルベドフィードバック / シベリア / 積雪ーアルベドフィードバック / 気候モデル / 気候 |
研究成果の概要 |
シベリア域の冷帯気候帯の形成に関連して、ユーラシア北部の積雪の気候特性に対するチベット高原のような大規模な山岳の効果や、気温場に対する積雪が太陽放射を反射する効果について、気候モデルを用いて調べた。チベット高原の存在は秋季のシベリア東部から北東アジアの積雪域が広がる時期を早めるが、モンゴルなどチベット高原の北側の中緯度の積雪域の後退も早める効果があること分かった。積雪が太陽放射を反射する効果によって、春季の気温を大きく低下させる効果があるが、雲の変化がその効果を抑制する方向に働くので、陸域においても水循環や雲の不確定性の低減が今後の気候変化研究で重要であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、地球温暖化の影響による北極域を中心とした高緯度域の気候変化が顕在しており、ユーラシア北部の積雪変化による日本の気象への影響も危惧されている。ユーラシア北部の積雪域の形成や積雪―アルベドフィードバック効果に関するメカニズムを理解することで、気候変動のメカニズムの理解向上を助けることができる上に、将来の気候変動予測を行う気候モデルの再現性の更なる向上を目的とした素過程の改良に貢献することできる。
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