研究課題/領域番号 |
16K01235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴山 創太郎 東京大学, 政策ビジョン研究センター, 客員研究員 (30609285)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 知識生産 / 科学技術政策 / 知識人材育成 / イノベーション・システム / 政策研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、研究機関(主に大学)の担う「知識人材育成」と「知識生産」の両活動間に存在する補完・対立構造を理解する目的で、研究機関に所属する知識人材を世代毎に分類した上で、各世代による知識生産、及び、人材育成への関与を具体的に分析し、さらに、その短期的・長期的影響を評価する目的で、各世代による知識生産の状況を10年間程度追跡した。その結果、人材育成と知識生産の両活動には補完・対立関係が存在し、この関係は時間軸で変化すること、世代毎に異なることが示された。結果、往々にして知識生産が人材育成に比べて優先され、即ち、現行のシステム設計の下で、長期的な知識生産の安定性に課題が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、知識人材の世代間にインセンティブの対立が存在し、知識生産の長期的安定性が損なわれている可能性を示唆するものである。このことは、科学技術立国を謳う我が国及び多くの先進国において重大な課題である。かかる問題は、大学・公的研究機関を取り巻く、特に最近の政策設計下でより顕著に観察され、これら政策・制度の改革の必要性を示すものである。
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